LLMO対策ガイド
ECサイトのLLMO対策チェックリスト(6項目)
公開日:/執筆:Big-O Information Intelligence Corp.(大鷗摩飛智能有限公司)
LLMO(Large Language Model Optimization)は、ChatGPTやGeminiなどの大規模言語モデルに自社の情報を正しく読み取ってもらい、回答の根拠として扱われやすい状態を整える取り組みです。検索結果の順位を上げるSEOとは目的が少し異なり、「AIが内容を理解し、信頼できる情報源として使えるか」が問われます。本記事では、ECサイトの担当者が自分で点検できる6項目を、確認方法と無料ツールとあわせてまとめました。
なぜ点検が必要なのか
当社が2026年10月8日に公表した日本EC30社の調査では、AIが企業のサステナビリティについて具体的に回答した526件のうち90件(17%)で、その企業の公式サイトが情報源として引用されていませんでした(調査のプレスリリース/調査結果ページ)。
情報を載せているかだけでなく、AIが読み取り、使える形になっているかを確かめる必要があります。
1. AIのクローラーがサイトを読めるか
- robots.txtで、GPTBot・OAI-SearchBot・ClaudeBot・PerplexityBotなどを意図せず拒否していない
- CDNやWAF(Webアプリケーションファイアウォール)のボット対策で、AIのクローラーが一律に遮断されていない
- 商品名や説明文が、JavaScriptを実行しなくてもHTMLに含まれている
- 商品情報の閲覧に、ログインが必要になっていない
AIの検索機能は、質問を受けてからWebページを取得して読みます。取得できなければ、内容がどれほど充実していても回答の材料になりません。
確認に使える無料ツール:LLMO診断/Schema・AI Readinessチェック(robots.txtのAIクローラー設定)
2. 会社情報が本文のテキストで書かれているか
- 社名・所在地・事業内容・取扱商品が、画像ではなくテキストで書かれている
- 会社概要、特定商取引法に基づく表記、フッターで、社名や所在地の表記が一致している
- ECモールの店舗ページや外部サイトと、社名・URLが食い違っていない
AIは「誰が運営している、どんな店か」を本文から判断します。画像の中の文字は読み取られないことがあり、表記の揺れは別の会社の情報と見なされる原因になりえます。
確認に使える無料ツール:LLMO診断
3. ページの基本情報が整っているか
- ページごとに、内容を表すtitleとmeta descriptionがある
- H1がページに1つだけあり、そのページの主題を表している
- Open Graph(og:title・og:description・og:image)が設定されている
- canonicalで正規のURLを示している
AIや検索エンジンがページを要約するときの手がかりです。ECサイトは絞り込みや並び替えで似たURLが大量にできやすいため、canonicalで正規URLを示すことも大切です。
確認に使える無料ツール:Schema・AI Readinessチェック
4. 構造化データが本文と一致しているか
- トップページか会社概要ページに、OrganizationのJSON-LDがある
- FAQPageの構造化データには、ページに表示している質問と回答だけを記述している
- 構造化データの社名・価格・在庫状況が、本文と矛盾していない
構造化データ(JSON-LD)は、ページの内容を機械が読み取りやすい形で示すものです。ただし、本文と食い違っていると、かえって情報の信頼性を損ないます。
なお、構造化データやllms.txtは、生成AIに表示されるための必須条件ではなく、情報を正確に読み取ってもらうための補助です。特にllms.txtは提案段階の新しい慣習で、標準化された仕様ではなく、AI各社が読むことも保証されていません。
確認に使える無料ツール:Schema・AI Readinessチェック(貼り付け用のJSON-LD・llms.txtのひな形も出力)
会社の説明文とOrganization・FAQPageのJSON-LDを一から用意する場合は、入力した事実だけから作成するAIブランド説明ジェネレーターも使えます。
5. 商品ページに、検証できる事実とQ&Aがあるか
- 商品名、型番・SKU、価格、素材・サイズ・容量などの仕様が本文に書かれている
- Productの構造化データ(name・sku・brand・offersの価格・通貨・在庫)が本文と一致している
- 「洗濯できますか」「何日で届きますか」など、よく受ける質問への回答がページ内にある
- 環境への配慮をうたう場合は、素材・認証・数値などの根拠を示している
AIが商品を比べて答えるとき、根拠にできるのは仕様・価格・Q&Aといった確かめられる事実です。「こだわりの」「最高品質」といった形容詞は、比較の材料になりません。Productの構造化データは、たとえば次のような形です(値は本文と同じものを記述します)。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "オーガニックコットン バスタオル",
"sku": "TW-0012",
"brand": { "@type": "Brand", "name": "ブランド名" },
"offers": {
"@type": "Offer",
"price": "3300",
"priceCurrency": "JPY",
"availability": "https://schema.org/InStock"
}
}
</script>確認に使える無料ツール:商品ページAI診断(9項目)
6. AIが自社をどう説明しているか、外部の情報と一致しているか
- ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityで、自社がどう説明されているかを確認した
- 説明に誤り(古い所在地、販売終了した商品、別の会社との混同など)がないかを確認した
- メディアの記事、業界団体、取引先など外部サイトの自社情報が最新で、公式サイトと一致している
AIは公式サイトだけでなく、外部の情報も照らし合わせて回答します。前述の調査でも、公式サイトを引用しない回答は、メディアや第三者の情報、あるいはAI自身の推論にもとづいて語られている状態でした。外部の情報が古いままだと、それが自社の説明として使われることがあります。
確認に使える無料ツール:AIに見つけてもらえる?(旧ブランド認知度チェック)
外部サイトの確認や修正の依頼は、担当者が行う必要があります。
無料ツールの一覧
| ツール | 主な確認内容 | 利用条件 |
|---|---|---|
| LLMO診断 | AIクローラーのアクセス可否、会社情報の書き方、構造化データ、表示速度など14項目 | 無料・ログイン不要・約30〜60秒 |
| 商品ページAI診断 | 商品ページの9項目(Productの構造化データ・価格・SKU、Q&A、サステナビリティ開示など) | 無料・登録不要・公開ページのみ読み取り、内容は保存しません |
| Schema・AI Readinessチェック | 11項目(JSON-LD、ページの基本、llms.txt、robots.txtのAIクローラー設定)と、貼り付け用のひな形 | 無料・登録不要・足りない項目を推測で埋めることはありません |
| AIブランド説明ジェネレーター | 入力した事実から、説明文、FAQ 3件、Organization+FAQPageのJSON-LD、llms.txtを作成 | 無料・1日5回まで・未入力の内容は追加しません |
| AIに見つけてもらえる? | ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityに、ブランドが見つけてもらえるか | 無料・登録不要・約1分 |
進め方のめやす
一度に直す必要はありません。まず1(クローラー)を確認し、次に2と5(会社情報と商品ページの事実)、続いて3と4、最後に6という順番が進めやすいはずです。生成AIの回答は日々変わるため、月に1回程度の見直しをおすすめします。
課題の一覧と根拠、優先順位、項目ごとの修正内容をまとめて確認したい場合は、LLMO診断の完全版レポート(¥2,980・税込、1回のみのお支払い)もご用意しています。内容はレポートサンプルでご確認いただけます。毎月の自動再診断が必要な場合は、LLMO社員(月額¥12,800・税込)をご利用ください。お支払いはPayPal(クレジットカード可)です。
各ツールの結果は公開情報をもとにした自動分析であり、AIでの言及や推薦、検索順位を保証するものではありません。
よくある質問
- Q. LLMOとSEOは何が違いますか?
- A. SEOは、検索結果の一覧で自社のページを上位に表示させるための取り組みです。LLMOは、生成AIが複数の情報源を読んで答えをつくる際に、自社の情報が正しく読み取られ、根拠として扱われやすい状態を整える取り組みです。クローラーのアクセスやページの基本情報など、共通する土台も多くあります。
- Q. 6項目をすべて満たせば、AIにおすすめされますか?
- A. 保証はできません。6項目は、AIが自社の情報を読み取り、正しく理解するための前提を整えるものです。どのブランドを回答に挙げるかは、質問の内容や時期、AIごとの仕組みによって変わります。
- Q. 点検にはどのくらい時間がかかりますか?
- A. LLMO診断は約30〜60秒で結果が表示されます。商品ページAI診断とSchema・AI ReadinessチェックもURLを入力するだけで確認できます。見つかった課題の修正にかかる時間は、サイトの構成によって異なります。
まずは、自社サイトがAIに読める状態かを確認する
無料のLLMO診断(ログイン不要・約30〜60秒)で、AIクローラーのアクセス可否、会社情報の書き方、構造化データ、表示速度など14項目を確認できます。結果はその場で表示されます。
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